日本心中

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theater 劇場情報

2007年06月21日 15:57

上映予定

次の上映予定は未定です。
決まり次第お知らせしますので、いましばらくお待ち下さい。
『9.11-8.15日本心中』の、大学、公民館等での上映を希望される方は、
info@nihonshinju.com
までご連絡ください。

introduction 解説

2007年06月10日 00:56

イントロダクション

INTRODUCTION
 2001年9月11日から5年・・・21世紀、世界は、そして日本はどこに向かっているのでしょうか。現代社会を覆う出口の見えない不安の中、この世界の自由と希望を根源的に取り戻すため、かつて天皇コラージュ作品で日本のタブーを揺るがせた異端の美術家・大浦信行が、5年の歳月をかけて恐るべき新作ドキュメンタリーを完成させました。
 映画の名は『9.11-8.15 日本心中』
 この映画は、現代日本のありようを、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロとの関連で見つめ直し、ドキュメンタリーと象徴的な映像の融合による新しい表現によって、あるべき日本と世界の姿を模索しようとした作品です。極限まで研ぎすまされた映像と音声のなかに、真の「自由」を求めさまよう、出演者たちの魂のさすらいが浮かび上がってくるような、神話的ロードムービーとして完成したラディカルなドキュメンタリー映画です。
 映画の中では、元日本赤軍リーダー・重信房子を母に、パレスチナ解放闘争の闘士を父に持ち、数奇な運命を生き抜いてきた重信メイと、戦後日本の文化状況を鋭く批判し続けてきた美術批評家の針生一郎、それぞれの旅を主軸として、美術批評家の椹木野衣や思想家・鵜飼哲、哲学者・鶴見俊輔の各氏による対話や、韓国の抵抗詩人・金芝河の語りなどを通じ、私たち人類が進むべき道を探ってゆきます。
 また、藤田嗣治の戦争記録画『アッツ島玉砕』を取り憑かれたように模写する男(島倉二千六)の姿を通して、戦時中日本で多く描かれた「戦争記録画」が抱え持つ問題を、9.11以後の世界が抱える困難と重ね合わせ、それを、人間の魂が根源的に求める「自由」の問題として捉え直してゆきます。
 そして、テーマを追求するプロセスを、通常の対談やインタビュー、あるいはルポルタージュの形式で描くのではなく、東アジアの象徴的な風景や、戦争記録画、河原温、山下菊二、村上隆などの戦後〜現代日本のアバンギャルド美術、幻想的なドラマ、韓国シャーマンの「恨」の舞い、そして魂の老舞踏家・大野一雄氏の渾身の舞踏などの圧倒的な映像を織り交ぜて描いていきます。
 そうしてこの映画は、「体感する思想映画」としてめまいにも似た覚醒を観る人に与える、未曾有の作品として完成しました。

introduction 解説

2007年06月09日 22:00

ストーリー

STORY
2001年1月、老美術批評家、針生一郎は、残り少ない己の人生をかけ、最後の旅に出た。
批評家として闘ってきた敗戦後日本の状況を、痛みとともにもう一度たどり直すべく、
かつての盟友や、若い思想家たちを訪ね歩く旅が続く。

同じ頃、1973年にパレスチナで生まれた重信メイも旅を始めていた。
メイの母親は、かつて世界を震撼させた日本赤軍のリーダー・重信房子。
父はパレスチナ民族解放運動の闘士だったが、闘争の渦中で暗殺された。
彼女は生まれ育ったレバノンを離れ、母の国、日本にやって来た。
そして、アラブと日本に引き裂かれた自己のアイデンティティを探す旅を開始したのだった。

さらに他方、この現代に日本の「戦争記録画」を黙々と描き続ける男がいる。
彼は何かに取り憑かれたように、敗戦後日本のあり方を、
「戦争と死」の絵を描きながら執拗に問い続ける。

そして2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生した。
9.11を契機にして、彼らの旅が加速していく。
2001年9月11日のニューヨークの青空と、
1945年8月15日、日本無条件降伏の日に日本が体験した青空の奇妙に似通った光景が、
彼らを遠く隔たった時空の間に横たわる闇に、奇妙な白昼夢とともに迷い込ませる。

いつしか重信メイと針生一郎は、導かれるように朝鮮半島に足を踏み入れていた。
そこには日本と位相をずらしながらも、根源的な魂のありよう、「東アジアの原型」が、
密かに息づいていると言う。
そして、その韓国の地に住み、苦難に満ちた人生を生き抜きながらも希望を絶やすことなく
「東アジアの原型」を生命を賭けて求め続ける詩人・金芝河。
いくつもの川の流れがやがて同じ海に流れ込むように、
針生一郎と重信メイ、それぞれの旅が、ついに金芝河に行き着いた。

彼らが時空を超えた懐かしい出会いを果たした時、
彼らの発する闇からの光が、現代日本、そして世界の姿をゆっくりと浮かび上がらせてゆく。
そこに見えてくるものは、希望だろうか、絶望だろうか・・・

無題ドキュメント