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2006年08月30日 17:29
鵜飼哲(うかい さとし) フランス文学・思想
鵜飼哲とは
フランス文学・思想。1955年生まれ。京都大学大学院文学部卒業。現在、一橋大学大学院教授。
現代を代表する哲学者ジャック・デリダのアジアにおける高弟にして、現代文学の「夜」の部分を担った反時代的な作家ジャン・ジュネ研究の泰斗。四年半のパリ留学を終えて日本に戻ったのは1989年2月、折しも昭和天皇裕仁の死とその葬儀の間の時期だった。以来、現代思想界におけるパレスチナ支援運動の代表的存在であり、パレスチナの映画作家ミシェル・クレイフィとの出会いと「豊穣な記憶」委員会の活動、イラク戦争批判、ホロコーストの記憶映画「ショアー」の日本における上映、「国際作家議会」への参加、また、韓国・朝鮮の人びととの思想、運動的交流の架け橋など、時々に彼の類い希な理路と熱意は人を動かしてきた。これらの行為を支える基軸として、峻厳な哲学、繊細な文学、ラディカルな運動、幅広い交友がこの人のなかに自然に同居している。
そして、日本という国家と民族の空間に封鎖された、硬直した制度としての近現代の解体を計りながら、そこからも遠く離脱し、次第に、世界がその内部に孕み持つ「異境」へと突き進んでいく。その行為の連鎖を通して、やがて、人類が抗いがたく抱え持つ根源的な諸矛盾に向かって「螺旋する思想」を拠り所に、静かにその活動を開始する。
原則をゆるがせにせず、みずみずしい感覚で現代世界を論じ、発言を続けるその彼がある時ふと漏らした言葉がある。
「本当の『テロリスト』はアメリカであり、イスラエルであり、日本であり、我々はみんな『テロリスト』の『人質』である。そんな『人質』たちを解放するために、パレスチナ人は闘っているのだ」。彼は今日を生きる思考者である。
著書に「抵抗への招待」「償いのアルケオロジー」「応答する力」、高橋哲哉との共著「〈ショアー〉の衝撃」港千尋・西谷修との共著「原理主義とは何か」訳著ジュネ「恋する虜」デリダ「盲者の記憶」「他の岬」フィヒテ、ルナン、バリバール「国民とは何か」(共訳)他。
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コメント
ご指摘ありがとうございました。訂正しておきます。
いまのところ、『9.11-8.15 日本心中』は、
夜8時20分からの上映のみとなっております。
よろしくおねがいいたします。

鵜飼哲氏が高橋哲哉氏と共同執筆された著書は、「『ショアー』の衝動」ではなく、「『ショアー』の衝撃」です。訂正を宜しくお願い致します。
ところで、「日本心中」は昼間に上映される予定はないのでしょうか。。