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2006年08月16日 20:30
監督 大浦信行
大浦信行とは
1949年富山県生まれ。19才の時より画家を志し、絵画制作を始める。次いで24才の頃より映像制作を始める。その後、1976年より86年までニューヨークに滞在。その間、画家・荒川修作のもとで7年間助手をつとめる。1986年帰国後、彫刻制作を始める。
一方、昭和天皇を主題とした版画シリーズ「遠近を抱えて」14点が、日本の検閲とタブーに触れ、作品が富山県立近代美術館によって売却、図録470冊が焼却処分とされた。これが当時世間を騒がせたいわゆる「大浦・天皇コラージュ事件」である。

1994年、それを不服として裁判を起こすも、一審・二審をへて、2000年12月最高裁で棄却とされ全面敗訴。この天皇作品問題を通して、日本における「表現の自由」、天皇制とタブー、検閲について、社会・美術・言論界に問題を提起した。
これに続く映像作品「遠近を抱えて」(1995年 87分)では、天皇作品問題を契機としながら、日本近代の闇と、現在進行形で浮かび上がってくる日本社会のねじれと歪みを、自己の無意識の領域に還元し、私的で主観にこだわり続ける映像として、皮膚感覚を通して有機的に捉え直そうとした。
その継続さるべき延長線上に、今度は自己と「他者性」の相関を縫って見えてくる日本を、美術・文芸評論家針生一郎を主人公に据え、錯綜するイマジネーションのタペストリーのなか、歴史の古層にまで降り立って提示しようとしたのが映画「日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男。」(2001年 90分)であった。2002年にシネマ下北沢で公開されたこの映画は、単館レイトショーとしては異例のヒットを記録し、大浦の表現活動は新たな領域に入った。
そして、今回の映画「9.11-8.15 日本心中」では、重信メイというもうひとりの新たな主人公を得て、渾然一体となった自己の無意識と歴史の古層から汲み上げた想像力を、激動する現在の世界に真正面からぶつけ、あるべき未来を指し示そうとしている。
立ち止まることのない大浦の表現は、早くも次回作の構想に向かっている。
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コメント
記紀には神話から始まる日本が記されています。
それが事実であるかどうかはわかりません。
しかし日本の歴史を貫く真実であるという事にはかわりまりません。
もしこの先日本が天皇を失ってしまうのであれば、
まるで公団住宅が延々と広がっているような、ひどく寂しい国になってしまうと思います。

2009年5月14日付の琉球新報で大浦さんに関する記事を見ました。
「天皇制について考える機会に」・・・おっしゃる通りです。天皇制は廃止されるべきだと私は思います。なぜなら天皇には人権や自己決定権がありません。住む場所は皇居と決められ、職業選択の自由もないし、またマスコミに対して嫌だと思っても適切に対応することが求められ、プライバシーもない状態に置かれているといえます。
織田信長や徳川家の子孫が現在も将軍というわけでもないし、近代にあった華族・士族は法の下の平等を規定した日本国憲法下で廃止されました。皇室だけ例外というのはかわいそうです。
12月23日の天皇誕生日、あるいは昭和の日、憲法記念日が含まれるゴールデンウィークも天皇制を考える機会になれば幸いです。こういう機会に天皇制を礼賛するだけでなく、批判の声も盛り上がってもいいと思います。