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2006年08月28日 17:26
金芝河(キム ジハ) 詩人
金芝河とは
1941年、韓国・木浦で生まれる。ソウル大学文理学部美学科入学後、李承晩政権を倒した「四・一九革命」に参加。1970年6月、朴軍事独裁政権下で、権力の腐敗を痛烈に風刺した長編詩『五賊』を発表し、反共法違反で逮捕。同年12月、民族の慟哭のような詩集『黄土』を刊行。1972年、詩『蜚語』で再び逮捕、投獄。1974年、学生による蜂起計画を指導したとして、軍法会議で死刑宣告を受ける。世界中の文化人たちの救命運動が繰り広げられ、1980年12月の刑執行停止で釈放されるまでの8年間、獄中生活を送った。出獄後は「生命」に対する畏敬の念を謳い、84年に出版されたエッセイは「生命思想」を開く最初の書として評価されている。その後、核問題、有機農業運動、消費者共同体運動、環境保護運動などにも携わる。1960年代以降、反独裁民主化のために果敢に闘い、自己破壊をくり返してきた金芝河の、絶望的な現実を生き抜いてきた者のみが持ち得る絶対的なリアリティをもった言葉がいま、天啓のようにこの空間に響いてくる。
「現代の資本主義、地球文明は“Big Chaos"(大混沌)に至っています。今ほんとうに必要なのは、人間と神と主体の統一的な再発見なのです。主体でありながら他者でもあるような人間の内部に、天と地と人の三極がひとつに統一された『果てしなく広い開放的主体』としての『新人間』を発見していくことです。『他者化する主体』や『主体化する他者』を通しての『世界化する民族主体』、あるいは『人類化し、宇宙化する個人主体』でもあるような人間概念としての『新人間』を打ち立てること。そこでは民族と民族、国家と国家、陣営と陣営を超えて、互いに恩恵と愛、互いと互いが私益弘益を施す『世界母型』からくる宇宙的女性主義に導かれた『宇宙音楽』を奏でる場と、その秩序が再創出されてきます。そのような世界と自然に対応する理念の確立こそ、私が希求してやまないことなのです。」
今回の映画の基底音ともなっている、金芝河の発するこういった言葉の中にこそ、私たちの身体を縛りつけている「世界」という概念と、制度がもたらす近代的自我の幻想を切断する糸口が秘められている。そのメッセージは、東アジアの一角から放たれた、あらたな社会の「結合」へのイメージを湛えた言葉として、映画を観る人の心に深く染み入っていくだろう。
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10» matt from matt
かねこさん2周半お疲れ様でした。 [詳しくはこちら]
トラックバック時刻: 2006年09月15日 00:56
104» xjkph from xjkph
たまに来ますのでよろしくお願いします。 [詳しくはこちら]
トラックバック時刻: 2006年10月25日 09:01
